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前回は在庫を紛失しているかも(http://www.furimuke.com/2014/08/amazon-fba.html)という記事を書きました。今回もAmazonFBAで、ハマった落とし穴があったので紹介いたします。
よくAmazonで1個購入したら、10個届いたとか、3個届いたとか、ネタがありますよね。
https://www.google.co.jp/webhp?sourceid=chrome-instant&ion=1&espv=2&ie=UTF-8#safe=off&q=amazon%20%E5%A4%9A%E3%81%8F%E5%B1%8A%E3%81%84%E3%81%9F
あれって実はこんな仕組みが原因なんです。どの出品者にも、起こりうる恐ろしいトラップです。これ以外の原因も当然あるでしょうけども。
「混合在庫納品」、「AmazonFBAの無慈悲な入庫体制」、「AmazonFBAの入荷検品はまるでロボット」の3つの仕組が連動してトラップが発動します。
近代的な物流概念「混合在庫納品」
Amazonの物流センターへ商品を入庫すると、売れたら商品を自動で出荷してくれます。それがフルフィルメントです。AmazonFBAといいます。納品には、「混合在庫納品」というのがあります。なんとなく理解している人も多いでしょう。「混合在庫納品」は、個別に商品ラベルを貼らなくても、商品にJANコードがあれば、入庫できるのでとても便利です。
ほとんどの人が「混合在庫納品」を意識もせずに使っていると思います。「混合在庫納品」を簡単に説明すると、A社からの商品も、B社からの商品もJANが一緒であれば、同じ在庫として管理する仕組みです。A社からの入庫した商品を、B社の販売で出荷したりします。
「混合在庫納品」は、メリットも多いのです。入庫が簡単で、近い物流センターから出荷されます。近代的な物流概念です。
AmazonFBAの無慈悲な入庫体制
2014年(ぐらい)以前は、入庫に不備があった場合は、物流センターにて、入庫をストップしてくれたり、正しい数量に調整などして頂けました。しかし2014年後半?は、体制が変わったそうで、物流センターで気の利いた調整をできなくなったようです。(サポートセンターの人の話によると)
無慈悲に入庫に不備があっても販売できる商品は、販売されるようになりました。トホホ・・・。
AmazonFBAの入荷検品はまるでロボット
例えばA商品を6個AmazonFBAに入庫したいとします。「A商品1個」「A商品が5個が入った1つの箱」を一緒に1つの箱で送ったとします。
5個で1箱のセットになっている商品で、たまたまJANコードがセットの箱に貼ってあったとします。
人が検品すれば、6個の入庫予定だから、「A商品1個」「A商品が5個が入った1つの箱」だと推測します。間違っても2個としては入庫処理しません。
Aamzonの場合は、箱にJANコードが貼ってあれば、「A商品1個」「A商品が5個が入った1つの箱」も同じ商品として認識して、2個として入荷処理します。見た目がまったく違っても(笑)。
そして自動で「-4調整」として、2個で入荷した商品を販売します。
ノンストップで!です。もう止まりません。
入荷数が合わない?おかしい?確認しようと、ならないのです。
推測ですがAmazon内部で効率化のため、入荷の検品者は、何が納品されるのか情報を与えられなくなり、箱のなかのものをJANコードで読み取り、端末に送信する作業のみになったのかもしれません。
組み合わせで悲劇が発生!ノンストップで過剰出荷の大サービス
先日5個で1箱のセットになっている商品で、たまたまJANコードがセットの箱に貼ってありました。自分で出荷するときは、「ヤバイヤバイョー」と、箱のJANコードを剥がすのですが、たまたま自社の物流倉庫から、Amazonへの物流センターへの出荷だったため、この問題を忘れていました。Amazon物流センターへ、JANコード付きで5個が一箱に入ったまま出荷されました。Amazon物流センターでは「5→1個」として素早く受け入れていただき、「混合在庫納品」として処理されました。
すぐにAmazonのサポートセンターへ入庫商品の確認を願いをしたところ、「Amazonでは入庫商品の個別案件は対応しない!(キリっ)」と返信があり、ご自身で返品申請をして在庫を確認してくださいとのことでした。
「混合在庫納品」で管理されているので、戻せる在庫を戻しても、他社の在庫が戻ってくるかもしれません。もしくは1個の正しい在庫が戻ってくるかもしれません。自社の在庫を全部戻すにしても、「5個が一箱になっている商品」が戻ってくるのか確認できないのです。
つまり。何か手違いがあり、もしAmazonで「5→1個」処理をされたら、出品者側はその在庫を確実に取り戻すことはできず、Amazonも一切保証も対応してくれません。
止めようがないのです。
なのでノンストップで過剰出荷大サービス中!になるわけです。
うぉ恐ろしい!
もし10万の商品を10個入で10箱(100個)を納品してしまい、10個として販売されてしまったら・・・・
うぉ恐ろしい!
しかも「Amazonでは入庫商品の個別案件は対応しない」&「納品する側の責任」であると宣言します。そして入庫が間違っていても一切連絡をしてくれません。セラーセントラルの画面で、ちょこっと調整という表示が出るだけです。ちょっこっと調整と表示されたら、商品の出荷が始まります。ひどい話しです。
※混合在庫ではなく、ラベルを貼り納品すれば、こういった間違いは未然に防げます。ただ手間が大変になるという。
※実際には「混合在庫納品」で、どうしようもないから、なんとかしてほしいと懇願したら、個別で確認していただけました。。しかし。商品はどこかへ。3日も時間が経過していれば、それは無くなります。
ラベルなしの混合在庫商品についてAmazonFBAの入荷検品を昔のように、人としての対応をして頂きたいものです。
http://www.amazon.co.jp/gp/help/customer/display.html?nodeId=200315080
入荷の数量に間違いがあれば、確認の連絡ぐらいはしてほしいですね。
ほんとうに。。。