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なんでもかんでも、プレスリリースとして発表することはできません。プレスリリースには、社会的な話題性が必要です。社会的な話題性とは、最初であること。規模が大きいこと。独自であること。影響が大きい(ある)こと。などです。
具体的には、開発、発売、イベントキャンペーン、サービス、協業提携、新規事業、価格改定など、これから自社もしくは個人が社会へ向けて行うことと考えると良いでしょう。それぞれ詳細に説明します。
最初であること
もうすでに出回っている情報では、話題性はありません。発売している商品や、中古商品などを発売を発表することは難しいです。
例えば、近所の雑貨屋さんが、「シャープのボールペンを発売します!」と発表しても、メディアは取り上げません。すでにシャープから発売されていますし、どこのお店でも販売しているから話題性がありません。
自社商品やサービスでも1年前に展開していたら、やはり話題性はありません。展開前に発表するからこそ、話題性がありニュースになります。
情報を最初に発表することが大切になります。世界初、国内初、業界初のサービスや新商品に話題性があります。あとは最軽量、最薄、最小、このあたりも話題性が高いです。
規模が大きいこと
発表の経済規模や対象者人数が大きければ、話題性も大きくなります。
例えば、路上で手作りの小物を「100円で10個販売します!」と発表しても、規模が小さいので話題性はありません。そのニュースを見ても、ほとんどの人には意味がないからです。
一方で、ありふれた物でも規模が大きければ、話題性を作ることができます。「5名様にうまい棒100年分プレゼント!」とか、「12ロールのトイレットペーパを100円で10万個販売!」などです。うまい棒100年分を貰えるなんてワクワクもします。いったいどのくらいの量(36500個)なんだろうと規模感に興奮します。
300円ぐらいするトイレットペーパが100円で10万個も販売するなら、自分もきっと買えるだろうとうれしくなります。経済規模や対象者人数が大きければ、ありふれた物でもニュースとしての魅力が増します。
独自であること
わかりやすく言えば、iPhoneなどのApple独自製品です。自社開発であれば、話題性は高いです。他が展開していない内容に価値があります。独自開発、独自技術、独自製造、独自サービスなど、他と差別化しているものです。
自社や自分には、独自なモノは無いと思うかもしれません。しかし、良く考えて探せば、独自なモノは結構あります。
例えば、路上で手作りの小物を100円で10個販売します!でも、「全身を銀色にペイントして、毎週路上で手作りの小物を100円で10個販売します!」とすれば、かなり独自になります。意外に簡単ですよね。楽しく考えることも大切です。
影響が大きいこと(あること)
発表した内容により、社会が変化したり影響を受けることに、話題性があります。例えば、流通している商品の価格改定などです。今まで有料だったものが無料になったり価格が下がれば、販売するほうも購入するほうも影響を受けます。
イベントやキャンペーンなど、期間限定だったり、何かもらえたり、48人分の種類があったり、それらも発表されれば購買層に影響します。社会への影響を考えて発表できれば、プレスリリースになります。
ただ、「鳩山元首相は宇宙人だった」などのデマは、絶対にいけません。キテレツ、右翼左翼、思想関係等で社会に影響を及ぼす内容になると、メディアの方も一切受付けてくれなくなるでしょう。
まとめ
これらの社会的な話題性は、時期によって大きく変化します。まったく取り上げられなかったものがある時から、ガンガン掲載されるようになることもあります。大衆性の影響も大きいことを考慮しましょう。
最初であること、規模が大きいこと、独自であること、影響が大きいこと(あること)のどれかを得られれば、プレスリリースすることができます。
また組み合わせることで、より強い話題性を作ることができます。開発、発売、イベントキャンペーン、サービス、協業提携、新規事業、価格改定などじっくり考えてみることをおすすめします。
プレスリリースできないものは、「お知らせ」として、掲載しましょう。「お知らせ」は、夏季休業のお知らせ、システムメンテナンスのお知らせです。「お知らせ」と「プレスリリース」に分けて検討すると良いでしょう。